プライドで萌が歌ったマノンレスコー「一人寂しく」がツッコミ所満載

【プライド】萌が春コンで歌ったマノン・レスコーの「一人寂しく」がツッコミどころ満載な件

一条ゆかり先生の漫画「プライド」では
オペラ歌手を目指す主人公たちの物語なので
オペラアリアを歌うシーンが多数出てきます。

その中でも8巻で、
萌が春の声コンクール(通称春コン。フィクションのコンクール)で
プッチーニの「マノン・レスコー」から
「一人寂しく」を歌うシーンは
かなりドラマティックなのではないでしょうか↑。

ところがこのアリア、
オペラ本編を観てみると、
ちょっぴりツッコミたい・・・!

と言うわけで、
どんな曲か記事にしてみました。

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そもそもプッチーニの「マノン・レスコー」は
複数の脚本家によって書かれたものなので、
話の筋がはしょられていたり、
かなりハチャメチャな台本なのです。

この辺りはまた今度、
別記事でご紹介したいと思いますが。

簡単にあらすじをお伝えすると、

騎士デ・グリューは
修道院に向かう途中のマノンに一目惚れ。
出会ったその日に駆け落ちする。

が、マノンはデ・グリューとの
つつましい生活に満足できず、
お金持ちの老人ジュロンテの元で愛人になるが、
結局デ・グリューの元に戻ろうとする。

マノンはアメリカに流刑が決定して、
デ・グリューとマノンの兄が
マノン奪回作戦を決行するが、失敗。

4幕ではなぜかいきなり砂漠。
砂漠の中をマノンとデ・グリューが
よたよたと歩いている。

マノンはデ・グリューに、

「私はここで休んでいるから、
あの地平線の先に何があるか見てきて」

と言い、
デ・グリューは水か何かを探しに行く。

ここでマノンが歌うのが、
この「一人寂しく」。

この歌を歌ったあと、
結局水を見つけてこれなかったデ・グリューの腕の中で
マノンは息絶えます。

ドラえもんもビックリな飛ばしまくり脚本ですが、
それでもプッチーニの曲はコテコテに甘くて、
観れてしまうのがスゴイ。

さて、この第4幕で歌われる「一人寂しく」。
どんな歌かと言うと、こんな歌です↓

あいにく歌詞がついてないのですが、
こんな歌詞です↓

ただひとり 絶望し 見捨てられているわ…
この寂しい荒野に!
恐いわ!私のまわりで空が暗くなって行く…
ああ、私は一人!
そしてこの深い砂漠で 私は死んで行くのね
残酷な苦しみ、ああ!ひとり捨てられて
私は見捨てられた女!
(立ち上がって)
ああ!私は死にたくない!
いいえ!私は死にたくない!
すべてがもう終わったのね
安息の地は私には思えたのに…
ああ!私の呪われた美貌が
新たな怒りに火をつけて…
彼から私を引き裂こうとしたの 今すべての
私の恐ろしい過去がよみがえり
私の目の前に横たわっている
ああ!血で汚されているわ
ああ!すべては終わってしまった
平和な隠れ場所を 墓を呼び出している…
いいえ!私は死にたくないわ…いとしい人よ 助けて!

歌詞の翻訳はこちらのサイトから拝借しました。

この曲の中でマノンは

「ただ一人見捨てられている」
「ひとりで捨てられて、私は見捨てられた女!」

などと歌っているのですが、
そもそもマノンはデ・グリューと一緒なので、
見捨てられてもいないわけです。

マノンたちがなぜ砂漠にいるのか不明ですが、
マノンがまた男関係でいざこざを起こし、
フランスにいられなくなった、というところでしょうか。

でも、そんな状況でもデ・グリューは
決してマノンを見捨てていないわけです。

しかも、今ひとりぼっちなのも、
デ・グリューに

「地平線の先に何があるか見てきて」

と言ったのがきっかけですから、
言い出しっぺは自分ですしね(笑)

どう見ても一人残されてしまった
デ・グリューの方がかわいそう・・・。

そう感じてしまうのは私だけでしょうか(^^;

それにしても、ハチャメチャな脚本でも
魅力的なオペラに仕上げてしまうプッチーニは
やっぱりすごい人だったと思います。

↓萌の「一人寂しく」が読める「プライド」8感はこちら
プライド 8 (クイーンズコミックスDIGITAL)

プッチーニの「マノン・レスコー」、
私が持ってるのはこれ↓ですが、
現在絶版のようです。
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」全曲 [DVD]

Amazonで評価が高かったので、
こちらもご紹介しておきます↓
マノン・レスコー*歌劇 [DVD]

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